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症状別の改善法|うつ病

うつ病とは

うつ病の治療で大切なことは、できるだけ早くうつ病の症状に気づき、治療を開始することです。気分の落ちこみや不眠などのうつ病の症状を、性格的なものとか一時的なものと考えて放置すると、重症化して治りにくくなります。

身内の不幸などがきっかけでうつ病になることがありますが、とくにきっかけになる出来事がなくてもうつ病は発症します。思い当たる原因がないからといってうつ病でないとは言えません。

うつ病の初期症状

うつ病の初期症状には、気分の落ちこみ、不眠、その他の身体症状という3つの側面があります。次のような症状が2週間以上続くようならうつ病の可能性も考慮しましょう。

うつ病と気分の落ちこみ

多くの精神病に気分の落ちこみ(抑うつ症状)がみられますが、その病名のとおりもっとも典型的に抑うつ症状が現れるのがうつ病です。

  • 気分が晴れず、何をしても楽しくない
  • 学校や仕事に行く気力がわかない
  • 夢中になっていた趣味に興味がなくなる
  • 集中力がなくなり、根気が続かない
  • 周囲の騒音が異常に気になる
  • 自己嫌悪や罪悪感が強くなる
  • 涙もろくなる
  • マイナス思考で、ものごとが悪い方向へ進むと思う
  • 記憶力の低下(高齢者では認知症と誤解されることがあります)

うつ病と不眠

不眠も心の病気に共通する症状ですが、うつ病でも他の症状に先立ってあるいは並行して、ほとんどの場合不眠の症状が出ます。不眠には次のようなタイプがあります。

  • 布団に入っても30分以上寝つけない(入眠困難)
  • 夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)
  • 朝早く目が覚めて、それからは眠れない(早朝覚醒)

中途覚醒では怖い夢を見て目が覚めるというのもうつ病の症状です。健康な人でも夢は怖い夢や不安をかきたてられる夢の方が多いと言われますが、うつ病では特にその傾向が強くなります。

うつ病の初期症状として、不眠の反対に1日10時間以上も昏々と眠り続ける嗜眠(しみん)の症状が出ることがあります。

うつ病の身体症状

うつ病の初期では気分の落ちこみよりも、むしろ体がだるいなどの身体症状を強く自覚する人が多く、それを主訴として病院を訪れるためにうつ病が見逃されるケースが少なくありません。

とくに身体症状が支配的で抑うつ症状が陰に隠れている場合は「仮面うつ病」ともいわれ、うつ病という診断が遅れることがあります。

うつ病が背景にある身体症状でよくあるのは次のようなものです。

  • 首筋や肩が凝る
  • 疲れやすい
  • 特に午前中に体がだるい
  • 頭痛がする
  • 息苦しかったり胸がつかえたりする
  • 食欲がない(反対に過食になることもあります)
  • 食べ物の味がしない
  • 吐き気がする
  • 性欲の減退
  • 注意散漫でよく転んだりケガをしたりする

このような症状が続いて、それに気分の落ちこみや不眠がともなっている場合はうつ病の可能性を考えましょう。

家族が気づくうつ病のサイン

うつ病は本人だけでなく家族がなるべく早くその症状に気づくことが大切です。家族が気づくうつ病の症状(サイン)には次のようなものがあります。

  • 口数が少なくなった
  • 笑わなくなった
  • 新聞を読まなくなった
  • あまりテレビを見なくなった
  • 入浴やひげそりを面倒くさがる
  • 打ち込んでいた趣味に見向きもしなくなる
  • 外出を極端に嫌うようになる
  • 学校や会社を休みがちになる
  • 「生きていても仕方がない」とか「死にたい」などと口にする

家族がこれらの症状に気づいたら、「しっかりして」とか「がんばって」などと励ますのはタブーです。とりあえず現状を肯定してあげて、できるだけ早く専門医を受診するようにサポートしましょう。

非定型うつ病とは?

うつ病の1タイプに、若い女性に多い「非定型うつ病」があります。一見ふつうのうつ病とは反対の症状があるためうつ病とは気づかれないことがあります。非定型うつ病がふつうのうつ病と違うのは次のような点です。

  • 朝や午前中ではなく、夕方や夜に気分が落ち込む
  • ふつうのうつ病と違い好きなことには熱中できて、気分もハイになる
  • 不眠ではなく過眠の傾向が出ることも多い
  • 食欲不振ではなく過食の傾向が出ることも多い
  • 気分が落ち込んでぼんやりするのではなく、イライラして過激な言動に走ることがある

このような症状から性格的な欠点と思わりたり、月経前症候群と誤解されることがあります。

うつ病のきっかけと症状が起きる仕組み(病態)

うつ病が発症するきっかけになるのは次のような心身のストレスですが、そのようなきっかけが特定でないケースの方がむしろ多くあります。

<うつ病のきっかけ>

  • 精神的なストレス・・・近親者の死、人間関係のトラブル、就職、転勤、昇進、離婚、引っ越し、ペットロスなど
  • 身体的なストレス・・・超過労働などによる慢性疲労、ホルモンバランスの変化、血管障害、甲状腺機能障害、薬の副作用など

このようなきっかけでなぜうつ病が起きるか詳しいことは分かっていませんが、症状が出る仕組み(病態には)、脳内神経伝達物質のセロトニンとノルアドレナリンの不足が関係していることが分っています。

<うつ病の仕組み>

セロトニンやノルアドレナリンは神経から神経へ情報を伝達するときに欠かせないホルモンなので、それが不足することによってスムーズな情報伝達が阻害され、感情や意欲のコントロールもうまくいかなくなります。

脳の活動は一種の電磁波の流れなので、神経伝達物質のセロトニトンやノルアドレナリンの不足は、いわば脳というバッテリーの電圧不足です。「ガンバレ」と励まされても頑張れはないのはそのためでする

うつ病の治療

<薬の使用をためらわない>

うつ病の治療は、まず不足している神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンの量を増やすこと、つまり脳というバッテリーを充電してやることが第一です。電圧不足の状態でカウンセリングなどを受けても効果は期待できません。

したがって治療の基本は適切な抗うつ剤による薬物治療になります。「なるべく薬は使いたくない」という姿勢が、いたずらに回復を遅らせて重症化をまねいている例は少なくありません。

<相性の良い医師と付き合おう>

うつ病は精神科や心療内科で治療を受けることになりますが、「心の病気」だけに血液検査やCT画像のデータに頼った治療はできません。医師はパソコンではなく患者の顔を見て、よく話を聞きながら治療を進める必要があります。

また、うつ病はまだまだ分からない部分が大きい病気で医師によって治療方針が異なることがあります。そこで案外重要になるのが患者と医師の人間的な相性です。医師がよく話を聞いてくれないとか、治療についてきちんと説明してくれないなと、納得がいかないことが多いと治療の成果も上がりません。

あまりわがままを言うのは良くありませんが、うつ病の患者はわがままを言う元気もないのが普通です。うつ病の治療はある程度長期に及ぶことを覚悟しなければいけないので、納得がいかないことが多い場合は病院を変えるのも1つの選択です。

<本人が受診をためらっているときは家族が付き添おう>

うつ病は顔を洗うのもおっくうになる病気ですから、初めて病院に行くには一大決心と努力が必要になります。こんなとには家族の「一緒に行こう」という一言で決心がつく場合があります。

抗うつ剤の基本知識

<抗うつ剤の種類>

抗うつ剤は第二次世界大戦後の1950年代から開発が進められてきた薬ですが、作られた順番に次のような4つの世代にグループ分けされています。これはかならずしも後の世代の薬がよく効くということではなく、それぞれに長所と短所があり症状によってどの薬を使用するか選択されます。

  • 第1世代 : 三環系抗うつ薬
    ノルアドレナリンを増やして高い抗うつ作用を現わすが、抗コリン作用による眠気、口の渇き、便秘などの副作用が大きいという欠点があります。
  • 第2世代 : 四環系抗うつ薬
    即効性があるが、抗うつ作用は三環系よりやや弱い。やはり抗コリン作用による副作用があるが、三環系よりは弱い。
  • 第3世代 : SSRI(選択的セロトニン再取込阻害薬)
    現在もっともよく使用されている抗うつ薬で、セロトニンのレセプターだけに選択的に作用するので副作用が少ないのが特徴。比較的軽症のうつ病にも抗うつ剤が用いられるきっかけになった薬です。
  • 第4世代 : SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取込阻害薬)
    セロトニンとノルアドレナリンに選択的に作用するので、抗うつ作用が強く副作用が少ないのが特徴です。

<抗うつ剤の服用で注意すること>

① 抗うつ剤は服用することで少しずつ脳内のセロトニンやノルアドレナリンの濃度を高めていくお薬です。効き始めるまでに2~3週間かかるので、効かないからといって自己判断で薬の量を増やしていはいけません。

② 飲みはじめの時期に、かえって症状が重くなったり、攻撃的な言動がみられることがあります。最初の数週間は家族も含めてよく患者のようすを見て、異常が感じられたら医師に相談しましょう。

③ 薬の服用を自己判断で急に中止すると、めまいや耳鳴り、顔面のしびれなどの「中止後症状」が出ることがあります。薬の飲み忘れでも出ることがあります。薬を止めるときは医師と相談のうえで、少しずつ減らしていく必要があります。

連れ合いがうつ病になったとき気をつけること

夫、あるいは妻がうつ病になったとき、その連れ合いの理解、無理解は病状に大きな影響を与えます。まず理解したいことは、先述したようにうつ病は脳というバッテリーの電圧が下がって行動エネルギーを生みだせない病気なので、次のような言葉や誘いは患者にとって大きな負担になります。

  • 「散歩に行かない?」とか「何か食べに行こうか」など行動を促がす
  • 「ご飯にする?パンにする?」など選択や判断を求める
  • 「あなたは本当はできる人なのよ」と励ます
  • 「大丈夫、たいしたことないわよ」と励ますつもりで病状を軽く見る

うつ病は他のどんな病気よりもパートナーの協力が必要で、また回復の力になる病気です。二人三脚で気長に根気よく病気と付き合っていきましょう。

うつ病と自殺

うつ病がほかの病気ともっとも違うのは、自殺したくなることがある病気だということです。したがって、もっとも気をつけるべき点もそこです。日本では年間3万人を超える自殺者がいますが、そのうち原因がある程度特定できているのが2万人強で、うつ病による自殺と考えられるケースが毎年6,000人くらいになります。

うつ病の患者の10人1人は真剣に自殺を考えることがある(自殺念慮)といわれています。自殺念慮が生じる理由は、自分には生きている値打ちがないというような気持ちになることですが、そう思わせるのが病気の症状だということを思い出すことが重要です。

また、実際に自殺を試みるのは、うつ病の重症期ではなく、病初期やとくに回復期に多いということも知っておきましょう。うつ病が重いときは自殺する元気も出ないと言われるのは本当なのです。